Column
コラム

  • 表彰式

表彰式とは?目的と事例をプロが解説!

社内表彰式のクオリティを高めたいマンネリ化を防ぎたいと考えている方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、表彰式の企画の考え方や、最新のトレンドを取り入れた事例をご紹介します。

この記事を読めば、表彰式の失敗の確率を下げることや、実現したい表彰式のヒントを得ることにつながります。

コンテンツ

表彰式の目的とは?

表彰式に限らず、何をするにおいても目的の設定は重要です。
目的を設定しないまま企画を進めると、実施するイベントが形骸化してしまいます。

この章では「表彰式の目的は何が適しているのか?」という疑問にお答えするため、表彰式の目的例を5つご紹介します。

表彰式の目的①:従業員のモチベーションUP

表彰式は従業員のモチベーションを高める効果があります。
実際に、多くの企業が「モチベーションUP」を目的に設定し、実施しています。

ただ、より質の高い表彰式を目指すのであれば、「目的の対象者」を絞ることが非常に重要です。

詳しくは次の「5W2Hで整理する表彰式の作り方とは?」のWho(誰に)のセクションにて説明いたします。

表彰式の目的②:ナレッジ共有による組織力の向上

従業員を表彰する際に、受賞者に「軌跡やナレッジ」を共有していただくことで、受賞されなかった従業員へ参加した意味を持たせることができます。

このナレッジ共有は、成功の要因を従業員全員に共有でき、「組織全体の底上げ」に非常に効果的です。

表彰式の目的③:行動軸を揃えることによるMVVの実現

「賞の評価基準」をあらかじめ共有しておくことで、従業員の行動軸を揃えることができます。

例えば、「会社のビジョンに沿う行動」を評価基準とすることで、従業員が日々ビジョンを意識しながら行動するようになります。

このように、意識的に賞を設定することで、MVVの実現に近付けることが可能です。

表彰式の目的④:他部署や仲間のことを知ることによる組織活性

表彰式は、同じ会社で働く仲間を知る絶好の機会になります。

そのため、受賞項目の中に”ユニークな賞”を加えることも非常に有効です。
例えば、「ムードメーカー賞」や「SDGs賞」などを設定することで、受賞者の人柄や性格などを知ることができます。

また、仲間への親近感が高まることで、コミュニケーション促進につながり、組織活性につなげることができるでしょう。

表彰式の目的⑤:感謝と労いを伝えることにより組織貢献力を高める

こちらは「従業員に長く働いてもらいたい」と強く考えている企業に適した目的です。

表彰式は、感謝と労いの意を存分に込めることができます。この代表例は「勤続表彰」です。この賞は、受賞者に対して感謝を述べ、お互いの絆が高まる効果がありますが、非受賞者に対しても良い効果があります。それは「長く働くことで、会社から評価される」と思っていただけることです。

勤続表彰の受賞者が人望の厚い方であれば、後輩社員も会社に対して感謝の気持ちを抱くでしょう。

5W2Hで整理する表彰式の作り方とは?

Why(なぜ):目的や趣旨など、なぜ表彰式をやるのかを決める。

表彰式の企画において、最も重要な要素は「なぜ表彰式を行うのか?」というWhy(目的)を明確にすることです。

表彰式の目的を企業の課題感に合わせて設定しなければ、表彰式は単なる形式的な行事となり、「ただ称えるだけ」「ただ労うだけ」といった希薄なものになってしまいます。イベントは本来、会社の課題を解決するために行うものであり、目的が明確でなければ望ましい結果を得ることは難しいでしょう。

そのため、表彰式の企画に取り組む際は、まず組織の課題を分析し、それに基づいて目的を具体的に設定することが重要です。目的が明確になれば、その目標を達成するための具体的なアクションやコンテンツを考えることができます。

When(いつ)・Where(どこで):日時と場所を決める。

日時(When)と場所(Where)は、目的(Why)に沿って決めることが重要です。

日時に関しては、例えば目的を「業績を称えたい」とした場合、日時は会社の半期や決算後などのキリの良い日に設定することが適切です。それによって、モチベーションを再度高めたり、目標達成をねぎらうことで、来期への意欲を高めることができます。

また場所に関しては、目的が「コミュニケーション促進」である場合、カジュアルでリラックスした雰囲気の会場を選ぶことが重要です。参加者が自由に意見交換や交流を行える環境を提供することで、コミュニケーションの促進を図ることができます。

日時と場所を目的に合わせて決定することで、表彰式の効果を最大限に引き出すことができます。

Who(誰に):対象となる人を決める。

表彰式の企画において「ターゲット(対象者)」を明確にすることは非常に重要です。

ターゲットが不明瞭な状態で企画を進めると、表彰式の開催が無駄になってしまう恐れがあります。なぜなら、対象者によって表彰式のコンテンツや演出の決め方が異なるためです。

例えば、「非受賞者」をターゲットとしたケースと「受賞者」をターゲットとしたケースを比較すると、それぞれのモチベーションの上がる要因は異なります。そのため、ターゲットを決めた上でコンテンツや演出を決める必要があります。

What(何を):対象者に何を提供するのか決める。

Whatとは、モチベーションを高めるなど、狙った効果を発揮するために必要な感情変化を促す要素を指します。例えば、20代の成長意欲の高い営業パーソンを対象に考えましょう。彼らが承認欲求の強い性格である場合、承認欲求を満たすための「賞賛」「期待」といった要素をイベントの企画に取り入れる必要があります。

このように、Whatの工程では、対象者がイベントを通じて狙った感情変化を起こすために必要な感情マネジメントを考えるのです。

How(どのように):プログラムやコンテンツに落とし込む。

Whatで企画に入れ込む要素が決まりましたら、次に「どのように実現するか(HOW)」を考えます。

How部分は、全体のプログラム構築から映像等の演出ゲームコンテンツなどの手段とその組み合わせを指します。よく見られるイベント企画方法の誤りは、「手段から決めてしまうこと」です。幹事の個人的な好みや主観に基づいてコンテンツを選んでしまうと、表彰式の成功は”運任せ”となってしまいます。

そのため、手段は企画の最終段階で決定することがお勧めです。表彰式の「Why・Who・What」を明確にし、それに合わせて具体的な手段(How)を検討しましょう。これにより、より効果的で魅力的な表現方法を選ぶことができます。

How much(いくらで):予算を決める。

予算を決めることで、Howの手段の選択肢が絞られます

目的を達成するために、「どの演出、どのコンテンツに予算を振るのが適切か?」と考えることは大事です。予算の決定をなるべく早い段階で済ませておくことで、その後の企画がスムーズに進みます。

ToDoを管理表に落とし込む

5W2Hの考え方を基に良い企画ができたとしても、計画的に動かなければ企画が進まず、狙った効果を出せなくなってしまいます

表彰式を成功させるためには、企画を済ませた後に管理表を作り、タスクを着実にこなせる状態を作ることが必須です。

表彰式成功の3つのポイント

ポイント①:組織課題に合わせた目的を設定する

表彰式は、組織課題を解決する手段として非常に有効です。

以下に、組織課題例とそれに対する目的例を示します。

 

課題例1:従業員の士気が下降気味で、生産性が低下している
目的例1:従業員のモチベーション向上

課題例2:従業員の関係性が好ましくなく、離職率が上昇している
目的例2:従業員間の関係性構築・強化

 

まず、自社が抱える課題は何であるのかを明確にし、その課題が本当に組織の重要な課題であるのかを慎重に吟味する必要があります。

ポイント②:対象者は誰なのか具体的にイメージする

目的の対象となる人物を具体的にイメージすることは重要です。

例えば、表彰式の目的が「従業員のモチベーション向上」で、対象となる人物「20代の男性社員」である場合「40代の男性社員」である場合では、モチベーションの向上するポイントが異なります

どこまで細かく対象者の特徴を切り分けるかは、イベント目的や時間などの制約条件に寄りますので、対象者の優先順位や発揮したい効果に合わせて考えてみましょう。

ポイント③:受賞の対象外の方も参加意義を感じるものにする

表彰式は「賞の受賞者へ感謝を伝えること」を第一に考えがちですが、賞を受賞できなかった方が「いかに参加意義を感じられるか」が表彰式の成功の鍵なのです。

参加者の人数で考えても、受賞者は参加者全体の数%であり、非受賞者がほとんどを占めます。開催する表彰式の目的が「受賞者を労う」だとしても、表彰式を成功させるには「受賞者以外の気持ちを考えること」が必須です。

表彰式の事例紹介

最先端の形式!メタバース表彰式

こちらはオンライン形式で、ツールは「Ovice」を使用しました。

企業様は従来からオンライン形式の表彰式を実施し、ご満足いただいていましたが、オンライン形式のイベントに対しマンネリ化を懸念されていました。そこで、新たな試みとしてメタバースを導入しました。

実施したコンテンツは「〇×クイズゲーム」です。〇と×で区切られたデザインをバーチャル空間として設定することで、参加者は自身のアイコンを移動を通じて回答する形式で行えました。

参加者の皆様からは、新鮮な形で楽しむことができたというコメントを多数いただきました。アンケートの結果も好評をいただいており、オンライン表彰式における参加体験が向上しました。

家で参加!心で繋がる!オンライン表彰式

こちらは、初めてオンライン形式の表彰式を実施した事例です。

このイベントはZOOMを使用して実施され、参加者は全員ご自宅から参加していただきました。

目的は、受賞者よりも「非受賞者のモチベーション向上」に重きを置いたものであったため、表彰時の受賞者発表後、受賞者をスポットライト機能にて画面全体に表示し、ナレッジを共有していただく機会を設けました。これにより、受賞者だけでなく、非受賞者の方々のモチベーション向上にもつながることを目指しました。

当日のコンテンツはフォトシエーション(与えられた3枚の写真をヒントにお題に答えるオリジナルクイズ)を実施しました。5~6人の社員でチームを組み、参加者同士のコミュニケーションや知識の共有がなされ、より活発な交流が実現しました。また、家からの参加の為、お子さんも一緒になって楽しむ方もいらっしゃいました。

こちらの企業は初のオンラインイベントでしたが、参加者からは非常に好評をいただきました。ナレッジ共有参加者の交流、そしてクイズによって生まれた楽しい時間が、参加者全体のモチベーションを高める一助となりました。

リアルと仮想が交差する!3DCG表彰式

こちらの事例はオンライン形式で実施されました。参加者は全員ZOOMを使用して参加しました。

特筆すべきポイントはグリーンバックの活用です。司会者や登壇者がグリーンバックを背景にすることで、まるでバーチャル空間に存在しているかのような演出を行いました。また、バーチャル空間上にパワーポイント資料を投影させることで、発表内容を新鮮な形で参加者に届けることで、参加者の飽きを防ぐこともできました。

リアルな熱気をオンラインで拡散!ハイブリッド表彰式

こちらは、対面とオンラインをミックスしたハイブリッド形式にて開催しました。

ハイブリッド形式は、参加者が「対面参加」と「オンライン参加」に分かれるため、双方の間に熱量差が出やすいです。そのため、コメントスクリーンというツールを使い、オンライン参加者のコメントが画面上を横へ流れていくよう設計しました。オンライン参加者と対面参加者が共通する部分を増やすことで、熱量を維持したまま表彰式を進行することができました。

全国の拠点を一挙に繋ぐ!会場分散型表彰式

会場分散 拠点

こちらは、複数の対面会場をZOOMで繋ぎ開催しました。

この企業様は全国に拠点が散らばっていたため、1箇所の会場に集まることが困難でした。そのため会場を複数の拠点に分ける分散型の形式が非常にフィットしました。目的が「組織の一体感の醸成」であったため、各拠点で盛り上がりを生むのはもちろん、プログラム各所で全会場を繋ぎ、一体感を持たせることに成功しました。

各拠点のテーブル毎にチームを組み、同じクイズに全員が挑戦することで、組織全体の一体感を高めるとともに、従業員の関係性の強化にも寄与しました。

表彰式は「未来につなげる」イベントである

表彰式は「従業員への労いのみ」で終わってしまうことが多いです。
表彰式をはじめとする社内イベントは、組織の今後の発展に向けて実施することが大切だと思われます。

気軽に相談してみる!

まずは資料を見てみる!

事例とお客様の声

▼事例
https://evemon.jp/case

▼お客様の声
https://evemon.jp/voice