withコロナにより多くの企業様がリモートワークを導入されました。
そのビジネススタイルは情勢に応じて様々ですが、以前に比べ『コミュニケーションの取り方』に難しさを感じる企業様は少なくないのではないでしょうか。特に、新入社員(Z世代)に対して、どのように接したら良いのか不安に思われていませんか?2020年度から入社された新入社員の方々は、変化後しか知らないというケースがほとんどです。
このズレが生じる、新入社員とのコミュニケーションの難しさを今一度理解し、解決策をご提案いたします。
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新入社員(Z世代)の思考とは?
思考① 認めてもらいたい
Z世代は多様性をとても重視します。自分とは異なる人物や思考に対し、否定をすることが少ないです。
昨今、『セクシュアリティの自由』が見直されているように、他者との違いがあることは当然であると考えています。つまり、当人はそういった違いや偏見の目ではなく、ありのままを受け入れて欲しいと願っています。
思考② 人間関係を深めたい・広げたい
2021年にoVice株式会社が実施した「忘年会に対する意識調査」の結果、5~6割が「人間関係」に課題を感じていました。
参考:https://www.hrpro.co.jp/trend_news.php?news_no=1812
その中でも一番多かったのは「社内での人との繋がりを広げにくい」という項目でした。つまり、既存社員の皆様が新入社員との交流を模索している一方で、新入社員側もまた既存社員との繋がりを求めているのです。
思考③ オンラインで繋がりたい
新入社員の年代は「デジタルネイティブ(生まれた頃からインターネットやデジタルデバイスが一般的に使われていた世代)」と呼ばれ、デジタル機器の使用に慣れていることが多いです。
SNS(LINE、Instagram 等)で人との距離を縮めることに長けています。つまり、リモートワークが主流になりつつある今のビジネススタイルでの交流は、新入社員にとっては「得意分野」とされているのです。
思考④ 柔軟に働きたい
X,Y世代とZ世代の大きな違いの一つとして、仕事とプライベートのバランスがあげられます。
何より仕事を優先してきたX世代(1965~1980年生まれ)、プライベートと仕事のワークライフバランスを重要視するY世代(1981~1995年生まれ)。Z世代は、仕事よりもプライベートを大切にしているため、勤務時間や勤務環境、働き方の自由度を求めます。また、1つの会社に留まることに固執しません。あくまでも、自身のキャリアアップやスキルアップを目指した働き方を望んでいます。
上司が新入社員に対し意識できるポイント
ポイント① プライベートの会話をする
前述のように、Z世代は一人ひとり承認することを求めています。
そのため、仕事の話だけでなく、プライベートな会話をすることで「自身を知ろうとしてくれている」と感じます。一方で「適した距離感を保つこと」も重要です。しっかりと信頼関係を構築しながら、少しずつ歩み寄ることがポイントです。
ポイント② 人との繋がりを持たせてあげる
職場での働きやすさを向上させるためには、『従業員同士の繋がり』を強化することが重要です。
それにより「理解・共感・承認・称賛」を通じて、Z世代社員が安心感・信頼感を持ちながら働ける職場になります。実施例として、職場で共通の趣味を持つ従業員と繋がりを作ることで、職場内で趣味を共有できる場を作ることが出来ます。ワークライフバランス(プライベートと仕事の調和)を実現させることで、よりZ世代が働きやすさを感じることが出来ます。
ポイント③ フィードバックを適度に返す
承認することと同時に、賞賛も重要です。
適時しっかりとフィードバックし、個人を認めることで安心感を抱きます。何が必要で何が正しく、どこがゴールなのかをきちんと示すと共に、「今のあなたは正しい」と認めることで、仕事に対する意欲を高めることが出来ます。社内での成果やプロセスを評価する制度はもちろんのこと、日々のコミュニケーションでも承認・賞賛を心掛けていきましょう。
新入社員と関係を深めるコミュニケーション施策
施策① フリーアドレスの導入
まるで図書館の閲覧スペースのように、オフィスのなかで固定席を持たず自分の好きな席で働くことが出来る「フリーアドレス」を導入することで、部署や年齢を問わず様々な関係の従業員同士が交流することが可能です。
また、様々な観点で自由性を重んじるZ世代にとって働き方を自分で選ぶことが出来るフリーアドレスは適しているといえます。
施策② コーチングの実施
コーチングとは、双方向のコミュニケーションを通じて、目標達成に必要なスキルやプロセスを「自発的に」導き出し成果に繋げる手法です。
他者との繋がりが安心感へと繋がるZ世代社員に対し、双方向での交流を通じることで「出来るかもしれない」というモチベーションに繋がります。
施策③ 懇親会の実施
縦横斜めの関係性を構築することに特化した社内イベント「懇親会」の実施は大変重要です。
Z世代社員が何を感じ考えているのか模索しているのと同じように、Z世代社員もまた同じことを考えています。仕事中ではなかなかプライベートな部分を知ることは難しいですが、懇親会ではトークテーマを設けた歓談や、協力が必要なゲームコンテンツなどを通じ
自然と交流が出来るのです。
施策④ 表彰式の実施
普段から評価制度を取り入れている企業様は多くはないのではないでしょうか。
必要性を感じつつもなかなか導入することは難しいかもしれません。しかし、社内イベントとして「表彰式」を実施することで、個人を承認することが可能となります。また、数字で表れる「よくある表彰」ではなく、普段の働きぶりなどで評価される「表彰式ならではの特別な賞」を設けることで、Z世代社員のやる気やモチベーションを高めることができます。
施策⑤ 社員総会の実施
会社が何を目指しどこへ向かっているのか「ビジョンの共有」はとても重要です。
繋がりや承認が満足でも目指すべき指標が定まっていなければ意味を成しません。「定期的なビジョン共有・各部署の事業発表・上層部からのナレッジ共有」これらをしっかりと共有することで、個々の帰属意識を高めモチベーションを高めます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、Z世代社員とのコミュニケーション向上に役立てていただければと思います。様々な施策をご案内いたしましたが、社内イベントについて、よりイメージをもっていただける事例集がございます。自社でのイベント開催にお役立てください。
また、お手伝いできることがございましたらイベモンの無料のカウンセリングもお待ちしております。