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次世代リーダーの育成!パーパス浸透に社内イベントを

突然ですが、「パーパス」という言葉を聞いたことがありますか?この近年、企業経営やブランディング、次世代育成や採用の場面で使われている場面を見かけるようになりました。

今回は「パーパス」について、次世代育成と合わせて紹介したいと思います。

パーパスとは?

最近、ビジネスセミナーおよびウェビナー、そしてコラム、雑誌の記事などで「パーパス」や「パーパス経営」という文字を見かけたことはありませんか?

「パーパス」は、これからのビジネスシーンにおいてキーワードとなっています。では、「パーパス」とは一体何のことでしょうか。

パーパスの意味

パーパス(purpose)は「目的、意図、用途」という意味です。
ビジネスシーンにおいては、企業や組織、個人の「存在意義」という意味で使われます。

つまり、社会において企業が何のために存在し、事業を展開するのかを明確に宣言するものです。

ミッション・バリュー・ビジョンとの違い

パーパスと並んで企業経営で出てくる言葉に「ミッション」や「ビジョン」、「バリュー」があります。まとめて大きく企業理念と同義とされ、似たものに感じますが、それぞれ意味が異なります。

・ミッションとは企業として何を成し遂げるか、企業の達成したい目標のこと、Whatの部分。
・ビジョンとは企業が目指す理想の姿、どのような未来を実現していくかを表す、Whereの部分。

これらを受けた行動指針、大切にしたい価値観、行動基準、具体的なゴールとして打ち出されるのがバリュー(Howの部分)です。

そして、「パーパス」とは、ミッション、ビジョン、バリュー、この企業理念の実現のために、なぜ社会に存在するか、現在あるべき企業の姿を現すWhyの部分になります。

パーパスの特徴

パーパスの特徴としては、この世の中において企業が存在する意義なので、社会とのつながりを意識したものであること。さらに、それぞれ企業の強いや想い、歴史といった部分を盛り込み、他社にはない自分たちらしさをを打ち出して、社内外に共鳴を生み出し共にエネルギーを創出するものであることが挙げられます。

パーパスの浸透が「次世代リーダーの育成」に繋がる理由

パーパスをただ、策定すればよいわけではありません。社外へのアピールだけでなく、当事者である従業員への浸透をしっかり行う必要があります。

いかにパーパスが社内に浸透しているかは、次世代リーダーの育成にも関わってくるのです。どういうことなのか、3つの理由をご説明しましょう。

理由① モチベーションの高い人材を採用できる

ミレニアル世代を中心とする若い層で、年収よりも働く意味や自らの存在意義を重要視する傾向になってきています。

そのため、就職活動の際は、企業がどんなパーパスを掲げているのかに注目しているのです(実際8割近くの若者が企業のパーパスに注目しているというデータがあります。)。企業のパーパスを知り、共感して自分も貢献したいという想いで、入社してきた新卒者は少なからずモチベーションが高い状態といえるでしょう。

さらに、企業のことを理解している、又は理解しようという姿勢もあると思います。そういった前向きな気持ちでいる従業員は、企業の将来にとってプラスとなる人材となり、次世代リーダーの候補となり得るのではないでしょうか。

理由② 業務にやりがいを感じてもらえる

企業のパーパスが従業員に浸透していると、『何のために働いているのか』という部分が個人の中で明確になります。

そして、『そのために必要な自分』という自分自身の存在意義も感じられるでしょう。存在意義はやりがいを持って業務に取り組むことに、大きな力になります。

理由③ 積極性を生む
さらに、やりがいを持つということは、同時に積極性も生まれます。
そこで新しいアイデアが生まれるなど社内の雰囲気も活性化していく。活気のある職場は結果的に次世代リーダーも育っていくことと思います。

いざ、「パーパス」を従業員に浸透させるとなったらどのようにすればよいでしょうか。社内報、朝礼、上司からの言葉などなど方法は多数ありますが、特に効果的なのは社内イベントだと思います。

社内イベントが「パーパスの浸透」に優れている理由

社内報や朝礼で、従業員に「パーパス」の説明をするとします。

これは、直ちに実施可能であり、直接的な方法ではありますが、従業員は受け取るだけという受動的な方法です。まず、従業員が積極的に受け取ろうという意思があるかどうかに左右されてしまいます。

そして、頭で理解できたとしても、自分事と捉えて行動につながるかは、個人差がありそうです。とはいえ、一度言ったら、聞いたらよいというものではなく、積み重ねなので、日々従業員に伝え続けることは大事です。
それでもなるべく全従業員にしっかりとパーパスを浸透させたい!となると、断然おすすめすするのは、社内イベントの開催です。

パーパスを浸透させやすい社内イベントの種類とは?

「内定式」や「入社式」、「社員総会」はパーパスの浸透に適したイベントです。

経営者からの発表や講演だけでなく、ゲームなどの体験型コンテンツにパーパスの要素を盛り込むことで、より従業員たちに浸透しやすくなります。

形式は対面がいい?それともオンライン?

こういったイベントはどのような形式で行うとより効果が得られるでしょうか。

対面とオンライン、どちらかと言えば「対面形式」が望ましいでしょう。なぜなら、対面の方がスピーカーの熱量を伝えやすく、会場の雰囲気から一体感を感じやすいためです。ただ、社会情勢や全国に拠点が散らばっているなど、一堂に会することが難しいという企業もいらっしゃると思います。

上記の場合、「ハイブリット」という対面参加、オンライン参加を選べる方法で実施することも可能です。

ハイブリットイベントに関して詳しくは下記コラムをご覧下さい。

ハイブリッドイベントを実現させるには?企業イベントでの作り方を解説!

社内イベントでパーパスを浸透させる具体案

社内イベントのプログラムの中で、ゲームコンテンツが特に双方向コミュニケーションが取りやすく、主体性が高いコンテンツです。

このゲームコンテンツにパーパスを伝える要素を盛り込むことで、パーパス浸透が加速するでしょう。中でもどのようなゲームが効果的かゲームの例を3つあげます。

具体案① オリジナルクイズゲーム

ゲームコンテンツの定番であるクイズゲーム。

この問題にパーパス要素を取り入れることで、参加者は「考えて答える」という形となり、パーパスを聞いただけでなく、自分の言葉でアウトプットすることになります。アウトプットは定着に絶大な効果があるので、パーパス浸透にとても効果的と言えるでしょう。

クイズ内容をパーパスだけでに絞らず、役員のプライベートに触れる問題にすることで、従業員間のコミュニケーションのきっかけにもなり、様々な目的達成に寄与することができます。

具体案② バラエティ番組風の対談

バラエティ番組のような対談形式のコンテンツも非常にお勧めです。

経営陣や役員の方々に参加してもらい、司会者の進行でパーパスをテーマに対談をしていただきます。面白い話題の中に、一部パーパスに付随する話を混ぜることで、見ている側は楽しみながらパーパスに触れることができます。

また、ちょっと面白いおかしなエピソードを織り交ぜ、上司の意外な一面を見せることで、役員との距離を身近に感じてもらうことも期待できるでしょう。また、「パーパスに基づいたそれぞれの働き方」など、具体的な部分について掘り下げて聞ける、というのはイベントならではだと思います。

具体案③ ワードクラウド

ワードクラウドは全参加者が回答可能なコンテンツです。

質問に対し、スマホやパソコンから回答し、回答数の多いものが大きく表示される使用となっています。手を挙げての発表が苦手な方でも、気を楽にして自分の想いをアウトプットできます。こちらの特徴としては、「パーパスに対し、参加者の認識がどの程度共通しているか」を形として見ることができる点です。

小さく出た意見に触れてみることで、従業員一個人のパーパスに対する考えがわかり、今後の伝え方のヒントにもつながるでしょう。

 

最後に

パーパス、社会における企業の存在意義となると、使命感を帯びた堅苦しい部分を感じたりしませんか。

しかし、変化し続ける世の中で、柔軟に対応し成長していく企業であるには必要な軸であり、その軸を揺るがさずにあり続けるには、従業員が共に同じ認識であることが重要です。日々の業務で触れるには難しいところは、イベント開催でクリアしていける部分も大いにあるのではと私たちは感じています。

パーパス浸透を効果的に実施したいとお考えの際には、イベモンにどうぞお気軽にご相談ください。