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企業ファミリーデーイベントを作る秘訣とは?【企画】

これまで、海外資本の企業特有のイベントであったファミリーデー。

近年の働き方の変化によりファミリーデーを取り入れている会社が多く見受けられます。

「そもそもなぜファミリーデーをやるの?」
「どんな企画をしたら効果的なの?」

そんな疑問・お悩みをこのコラムを読むことで、少しでも解消につながればと思います。

ファミリーデーとは?

ファミリーデーは、従業員と従業員の家族を対象としたイベントのことを指します。

イベントを通して、家族に自分の仕事を知ってもらうことが主だった目的です。そして、職場の人に自分の家族状況を知ってもらうことで、急なシフトの変更、休みに対しての理解を得やすいという部分もあります。また、対象が家族だけとは限りません。両親や祖父母、恋人や友人と参加層の幅を広げて実施している企業もいます。

ファミリーデーに期待できる効果

家族にファミリーデーに参加してもらうことで、普段どんな仕事をしているのかを知ってもらう機会になります。

業務について知ることで、繁忙期などで仕事中心になる状況に理解を得やすくなり、従業員にとってはより働きやすくなる面もあるのではないでしょうか。経営側としても、会社の事業に家族が理解を示してもらうことで、会社のロイヤリティ向上につながります。

ファミリーデーの企画事例

ここでいくつかファミリーデーの事例を紹介します。

①株式会社メルカリ

社員と家族などを含め300人ほどが参加。配偶者だけでなはなく、両親や兄弟、友人やパートナーも参加。あらかじめコンテンツを確定しすぎずに、初めに代表挨拶や事業説明の後はフリータイムにし、キッズスペースやフォトブース、オフィスを利用した宝探しやお土産コーナーを設置と、参加者が自由に行動できるような内容で実施。

②DMM.COMグループ

事前に社内アンケートを取り、幼児から祖父母までと幅広い年齢層の家族を招待。英会話体験やVR THEATER、光る綿あめなど、同社ならではのコンテンツを準備しました。
https://inside.dmm.com/entry/2017/09/11/Familyday2017

③株式会社DeNA

「こんな場所でこんな人たちと仕事をしているんだ」という安心感を持ってもらうことを目的にファミリーデーを開催。元オリンピック選手による登壇。社内カフェや縁日コーナーを設置。オリジナルロゴTシャツやバッグ、名刺などの配布も行いました。

④パソナグループ

全国8会場とオンラインでの開催。SDGsの体験やワークショップ、所属社員が選手として出場したラグビーのライブビューイングを行いました。
https://www.pasona.co.jp/blog/area/meieki/20221020_01.html

ファミリーデーイベント実施までの流れ

以上を踏まえた上で、次はファミリーデー実施までの流れを説明しましょう。

大まかなところは他の社内イベントと共通するところがありますが、対象者が家族という年齢や立場もバラバラになるので、注意する点がいくつかあります。

1.企画

目的を設定し、「イベントで何をやるか」の方向性を決めましょう。

会社について知ってもらうという漠然としたところから、さらに掘り下げ、どういった部分を見てもらうかを考えます。また、参加対象者の範囲も決め、従業員に関わるどのような立場の人々を招きたいのかも目的に沿って決めることが必要です。

2.準備

従業員を含む参加対象者に、当日の参加を確認すること。

会場の手配、会社が会場ならば、入ってよい、触れてよい範囲の決定。授乳室やおむつ交換のスペース等の準備。プログラムに発表等の場があるならば、司会者の手配、資料の作成。ワークショップ等の材料、お土産やノベルティグッズの手配。飲食が可能であれば、食品類の手配、スペースの準備。イベントアンケートの作成。当日記入ならばスペースの確保、会社のマスコットキャラクターのぬいぐるみの準備など、企画に合わせて準備することは多々あります。

3.実施

当日の受付や会場案内、誘導。そしてプログラム等のサポートが必要です。家族の参加ということで、小さいお子さんや高齢の方、障害を持たれた方が参加する場合の対応。お土産、アンケート等の予定があればそれらの配布、もしくは記入したものの受け取り。様々な事態を想定して実施の際は、必要なところで動ける人員が必要になります。

4.振り返り

イベント後に参加者にアンケートを取り、結果を振り返りましょう。

アンケートも参加した従業員と従業員の家族、運営側の従業員と参加した立場によって分け、それぞれにあった内容を準備すること。手間ではありますが、その方がそれぞれの視点からの感想がわかり、今回のイベントの成功を実感しやすいですし、次回開催の時にも参考になります。

次回開催のために付け加えると、アンケート結果や実施した体感を踏まえて、運営側で共有、記録しておくと良いです。
なぜなら、次回開催時に担当する人が変わってしまって、前回担当者に聞けないということになっても、記録が残っていれば実績を活かすことができます。

ファミリーデー企画のポイント

ファミリーデーの企画は、参加者の立場、年齢層も広く、工数も多岐にわたります。

成功につながるイベントにするために、年頭におくべきポイントを5つ紹介しましょう。

ポイント① 内容でなく「目的」から決める

ファミリーデーは、参加対象者が広がるため準備することも多く、ついつい「何をするか」という内容をまず考えてしまいがちです。しかし、それでは一体このイベントは何をしたかったのかと、目的を見失う原因となってしまいます。

参加者に「会社の仕事のどういうところを知ってもらう、見てもらうのか」を具体的に考え、何のためにファミリーデーを開催するのか、目的を明確にします。

ポイント② イベント時間の長さを考える

家族が参加するということで、開催はほとんどが学校等がお休みの日になると思います。

時間帯は、お子さんも参加しやすい、昼間なのはもちろんですが、どのくらいの長さで実施するのか。例えば、会場にいくつかブースがあり、入退場自由で回ってもらうような内容でしたら、午前中から夕方くらいまで開催し、好きな時間、都合の良い時間に来てもらうようにします。自由に出入りできるので、気軽に多くの方が参加しやすくなります。

他に、午前の部、午後の部と時間で区切り、都合の良い部の時間に参加してもらうことも考えられます。時間を区切ると、誰が参加するのかを把握しやすくなります。また、自由見学でなく社内見学ツアーというように時間、行動を制限する内容でしたら、規模に合わせて飽きない疲れないに配慮した1時間もしくは2時間程度に収める、途中休憩を挟むという工夫を取り入れると良いでしょう。

こちらは運営側の従業員の拘束時間を短くすることができます。

ポイント③ 家族の声を拾う

参加者は従業員だけではないので、企画の段階で家族の声を拾えると、目的などを明確にしやすくなります。

既にファミリーデーの開催経験がある場合は、その時の反省などを活かすの重要です。参加の確認と共に要望等事前アンケートを取る。口頭でもよいので、従業員を通して聞いてもらう。それぞれの家で話題にしてもらうことで、ファミリーデーへの関心を持ってもらう。

ただ、形式的に開催するのでなく、従業員やその家族を想ってのイベント開催だという姿勢があれば、きっと家族の参加意欲向上にもつながるはずです。

ポイント④ 安全性を第一に企画を練る

多くの様々な人が参加するので、安全対策もしっかりとしなくてはなりません。

参加者が入れるエリアの限定、その中での危険な箇所はないか。特に小さいお子さんが参加される場合は、様々な行動を予測しその場での案内だけでなく、事前に周知しておくことも安全に運営する一つの手段です。普段会社を利用していない人たちが訪れるということを念頭に、様々な人の動きを想定してみる、または、自分たちが初めて会社を訪れた時を思い出してみると良いでしょう。

ファミリーデーを実施することで家族から理解を得て、より働きやすくなるという効果が見られていますが、従業員全員が、家庭を持っているとは限りません。

また、家庭を持っている人は必ずしも職場の人に家族を会わせたいとも限りません。そして、家族といえど不特定多数の人が社内に来ることに対しても抵抗を感じる方もいる可能性があります。ファミリーデーを実施するにあたって、セキュリティ面の対策を踏まえ、従業員に実施の是非を確認しておくことも大切です。

ファミリーデーといえど、配偶者や子供だけが対象とせず、恋人や友人、従業員自身の親、兄弟など、従業員の年齢層などに合わせて対象を広げることも一つの方法ですし、家庭を持っていない従業員はイベント運営側に回ってもらうなど、それぞれの立場を考え、すべての従業員たちを巻き込んでいく工夫がよりイベントの満足度向上につながります。

最後に

このように、従業員だけでなく従業員の家族もハッピーになるファミリーデー、

実施したいけど、準備を通常業務と並行して行っていくのは難しいという場合は、是非イベモンにご連絡ください。動画制作等だけでなく、企画から当日運営までトータルプロデュースでのお手伝いが可能です。また、ファミリーデーと合わせてこちらの記事もご覧ください。みなさんの社内イベント成功の一助となればと思います。

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