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イベントプロが考察!忘年会と新年会、どちらを実施すべきか?

季節も変わり、年末が近づいてきました。

年末が近づくにつれて忘新年会の準備に追われる企業様も多いのではないでしょうか。
また、幹事様の中には忘年会は実施するが、新年会は実施しないという企業様もいると思います。

そこで今回は、忘年会を実施した方が良い場合と、新年会を実施した方が良い場合を、イベントのプロの視点から解説いたします。

 

忘年会を徹底解剖

まずはそもそも忘年会とは何なのか、紐解いていきたいと思います。

忘年会の概要

忘年会とは「その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会」とあります。

つまり、1年の苦しかったことや嫌なことを忘れて、新しい気持ちで次の一年を迎えることを目的とした食事会や飲み会のことを意味しています。

昭和から平成初期にかけて忘年会は会社の恒例行事となりました。
温泉地に行き、泊りがけでおこなったり、ホテルの宴会場を貸し切って大規模に行う忘年会も時代によっては選ばれていました。

忘年会の開催時期は12月中旬が多いですが、仕事納めの日に開催する企業も多くあります。
忘年会の内容によっては、従業員のモチベーション向上会社への帰属意識の向上に繋がるため、会社の大事な行事の一つと言えます。

 

従業員の忘年会への参加希望率

ではここで従業員から見た忘年会のアンケート結果を見てみましょう。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000005088.html

上記のデータでは、コロナ禍でも6割弱の人が忘年会に参加したいと回答しています。

回答理由としては

 

①気分を盛り上げたいから
②親睦と本年の慰労を兼ねて大切な年中行事だから
③初めての経験だから

 

上記の様に忘年会を楽しみにしている人や、年間の中でも大切な行事だと思っている人も多いようです。

また初めての経験だからという回答理由もありました。
新入社員にとっては初めての忘年会がその後の忘年会の参加不参加を左右することがあることもわかります。

一方で約4割の人が参加したくないという意見となっています。

回答理由としては

 

①つまらない為
②お金と時間がもったいない
③盛り上がらなきゃいけないから

 

上記の様に参加をしたくない人もいるようです。

過去に忘年会で不快な思いをした人や、そもそも盛り上がることが苦手な人にとっては忘年会の参加には前向きではないことがわかります。

 

Z世代の忘年会への参加希望率

続いてコロナ禍に入社をしたZ世代の忘年会の参加希望率を見てみましょう。

https://www.hrpro.co.jp/trend_news.php?news_no=1812

上記のデータではコロナ禍入社世代の約6割が忘年会の参加を希望しているというデータ結果が出ています。

回答理由としては

 

①入職してから一度も先輩や上司とプライベートで話したことがないので、忘年会で親睦を深めたいから
②入社してから飲み会をしたことがないので、会社の人ともっと仲良くなりたいから
③リモートワークでコミュニケーションが取りづらい中、忘年会は同僚と親睦を深めることのできる貴重な交流の場になると感じるから

 

上記の様にコロナ過でコミュニケーションが取れていないからこそ、忘年会には参加したいという意見が多いようです。

 

忘年会参加希望者の多くが「コミュニケーションを取りたい」

上記の結果より、Z世代従業員もその他の従業員も約6割の人が忘年会に参加したいと回答しています。

またZ世代もその他の従業員も「コミュニケーションを取りたい」ということが多くの共通認識としてあることがわかります。

 

 

新年会を徹底解剖

続いては新年会とは何なのか、解剖していきます。

 

新年会の概要

新年会とは書いて字のごとく、新しい年を迎えたことを祝う会。言わば、おめでたい、縁起の良い会です。

会社で言えば、新年を迎え会社発展を祈願する会、新たな年で目標を掲げ達成するために意思確認をする会、一堂に会しての決起集会といった意味があります。

会社での新年会の目的は大きく分けて2つあります。

 

1つ目は、正月休みのリラックスした雰囲気からの切り替えです。
進級や進学といった区切りのある学生と比べると、社会人には明確な区切りは少ないもの。そんな社会人にとって新年会は、新しい年の始まりを祝うことで変化を実感できる、貴重な場です。新しい年の始まりに仕事へのモチベーションを高め、今年の目標を考えるきっかけにもなります。

2つ目は、社員同士の交流の場です。
普段の仕事ではじっくりコミュニケーションをとれていない同僚もいるのではないでしょうか。食事やお酒を楽しみながらの会話は、人と人との距離を縮めるのに最適な方法です。新年会は、会社や部署内の人間関係を円滑にするための場でもあります。

 

従業員の新年会への参加希望率

続いて、従業員から見た忘年会のアンケート結果を見てみましょう。

https://news.mynavi.jp/article/20200109-952202/

上記のデータでは約4割の人が新年会に参加したいと回答しています。

回答理由としては

 

①他部署間での円滑なコミュニケーションを図るため
②会社のメンバーと新年のあいさつをするいい機会である。1月の中旬以降に会って『今年もよろしくお願いします』では、ちょっと気が抜けてしまう
③いつも話したことがない人に話しかけるチャンス

 

上記の様に新年会を通してしっかりと挨拶をしたいと思っている人が多い様です。

しかし参加希望者が約4割ということで、忘年会より参加希望率が低いことがうかがえます。

 

Z世代の新年会への参加希望率

つづいてコロナ禍に入社したZ世代の新年会への参加希望率ですが具体的なデータはありませんが、新年会の際もコミュニケーションを取ることを目的としている人が多い為、忘年会の際と同じく約4割の人が新年会への参加を希望していると予測します。

新年会参加希望者の多くも「コミュニケーションを取りたい」

上記の結果より、忘年会や新年会関係なく参加希望者の多くが「コミュニケーションを取りたい」と思っていることがわかります。

では、コミュニケーションを促進させるために、開催者側はどのような選択をすれば良いのでしょうか。

 

 

忘新年会の選び方

ではここからは「忘年会の実施」をお勧めする企業と、「新年会の実施」をお勧めする企業の特徴と開催をする際のポイントについてご説明します。

 

「忘年会の実施」がオススメの企業

①従業員のモチベーションを上げたい
②参加者の帰属意識を高めたい

上記の様な授業員のモチベーションの向上や帰属意識を高めたい企業は忘年会がお勧めです。

下記に忘年会を開催する際のポイントも記載いたします。

 

①進行プログラムを作成する

忘年会の進行プログラムを作っておくことが大事ポイントになります。
開会挨拶の方や乾杯挨拶の方、閉会挨拶の方ををあらかじめ決めておくか、それともサプライズで指名をするのか、
内容は歓談だけにするのか、それともゲームコンテンツを組み込むのか等、
参加者が楽しめるようなン忘年会にするために事前にしっかりと進行プログラムを準備しておきましょう。

 

②表彰式を入れ込む

忘年会の途中に表彰式を入れ込みましょう。その際は営業の数字を表彰する賞を入れ込むことも良いですが、より多くの従業員のモチベーションを上げるために「グッドスマイル賞」など数字ではなく、従業員の人柄を称える様な賞を入れ込むこともポイントになります。

③上司から部下へ感謝の気持ちを伝える

上司から部下へ感謝の気持ちを伝えましょう。方法は感謝の気持ちをまとめたオリジナルムービーを上映することも良いですし、感謝の気持ちを笑いに変えた余興の実施でも良いです。
大事なポイントは「上司から部下へ感謝の気持ちを伝える」ことなのでこの点はぶれずにおこないましょう。
すると部下は「すごく大切にされている」と感じ、帰属意識の向上に繋がります。

 

「新年会の実施」がオススメの企業

①従業員にもっと楽しく働いてもらいたい
②従業員と今年の目標をしっかり共有して1年をスタートしたい

上記の様な、従業員にもっと楽しく働いてもらいたいと思っていて、今年の目標をしっかり共有して1年をスタートしたい企業には新年会がお勧めです。

下記に新年会を開催する際のポイントも記載いたします。
(※忘年会と同じく進行プログラムは準備しておきましょう)

 

①会社の方針と目標を発表する

新年会は正月休みのリラックスした雰囲気からの切り替えにとても最適なチャンスなので、ここでしっかりと会社の方針と目標を共有しましょう。
その際は「皆さんがもっと楽しく働くために○○を目標とします」など、あくまでも従業員のための目標にしていることを説明することもポイントになります。

 

②会社の理解に繋がるゲームコンテンツを組み込む

上記の様な会社の方針と目標発表だけでは、新年会として固くなりすぎてしまうので、会社の理解に繋がるゲームコンテンツを組み込むこともとても有効的です。
ゲームコンテンツに関しては会社にまつわるクイズがお勧めです。クイズ内容は今年の新年会で共有した事項も盛り込みましょう。
ただ、真面目にクイズを作ってしまうと固くなりすぎてしますので、「子供の頃の社長はどれでしょう?」など参加者がクスッと笑えるような問題も取りれましょう。
個人戦でも有効的ではありますが、参加者がよりコミュニケーションを取れるようにチーム戦でおこなうことがお勧めです。

 

 

企業によって選び方が異なる

いかがでしたでしょうか。

皆様の忘年会や新年会開催の参考になりますと幸いです。
忘年会も新年会も自社の開催目的によって、どちらが良いのか変わってきます。

ただ忘年会も新年会も「従業員に感謝を伝える」という共通点があります。
弊社イベモンでは忘年会、新年会のプロデュースもおこなっております。

従業員の方がこれからもより良く働けるためのイベントのご提案もしておりますので、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。