採用活動を行っていく中で、”内定辞退防止”は人事、採用担当にとって非常に重要な課題ではないでしょうか。
そこで今回は内定辞退を防止する内定者フォロー施策のご紹介をいたします。
コンテンツ
内定辞退はなぜ起こる?
内定辞退の多くは、
「希望条件と合わなかった」
「他社で選考が決まってしまった」
など、これだけ見ると内定通知後に辞退を防ぐには難しい理由かと思われます。
しかし、
求職者は内定をもらっている時点、もしくは面接を受けている時点で、
そのほとんどが少なからず、
「元々入りたくなかったけど面接だけ受けた」という訳ではないでしょう。
つまり、第一志望ではなくとも、
『入っても良いかも』
『面接を受けてみたい』
と思う理由があるからこそ、応募しているのです。
その後、選考を進めていく中で、
”他社に劣る何か”、”イメージとのギャップ”などを感じ、
「内定辞退」という選択になってしまっているのです。
”他社に劣る何か”が、勤務地や給料面であれば調整は難しいかもしれませんが、
”他社より優れた内定者フォロー”であれば、どの企業でも実現可能ではないでしょうか。
次項で様々な企業で実行可能な他社と差別化できる「内定者フォロー施策」をご紹介いたします。
内定者フォロー施策①「内定者の家族へ向けた社内報」
内定者自身のフォローはもちろんのこと、内定者のご家族にまで気を使う企業はなかなかありません。
そこで、”内定者のご家族に向けた社内報” をお送りしてみてはいかがでしょうか?
会社の理念や先輩社員のインタビュー、仕事内容のご紹介などをご家族に知ってもらうことで、内定者自身だけでなく、ご家族の安心感、期待感の醸成が可能です。
ご家族の方に、「本当にその会社でいいの?」「いい会社なの?」と心配されているというお声は、採用イベントを行っている際によく耳にします。
ご家族を味方につけることは、内定辞退防止、エンゲージメントにも繋がる重要なポイントです。
内定者フォロー施策②「内定者懇親会」
内定者懇親会は行っている企業は多いのではないでしょうか。
しかし、先輩社員が話してばかりや、内定者を集めてお食事をして終わりという形になってしまってはいませんか?
企業において、内定者と先輩社員との”縦の繋がり”も大切ですが、内定者同士、今後同期になる”横の繋がり”も非常に重要です。
先輩社員が内定者の輪に入ってしまうと、内定者は気を使ってしまい、内定者同士でオープンに話しづらい雰囲気になってしまいます。
そこで、
❶内定者同士と司会者のみの懇親会
❷先輩社員も複数参加する懇親会
の2回に分けて行うことをお勧めいたします。
つまり、この2つの懇親会は別の目的を設定し行います。
▼2回に分けた懇親会のイメージ
❶内定者同士と司会者のみの懇親会
目的:内定者同士の関係性を深める
内容:内定者同士で今後の自分の展望や今まで行ってきたことなどを話してもらう
特徴:内定者同士、気兼ねなく話せる
❷先輩社員も複数参加する懇親会
目的:内定者に入社後の自身のイメージを持ってもらう
内容:内定者と先輩社員が話す時間を設ける
特徴:入社に対する不安などを直接相談できる・先輩社員の人柄を知れる
縦や横のつながりを強化することで結果的に内定辞退防止に繋がります。
内定者フォロー施策③「グループワーク」
内定者懇親会でつながりを深めた後は、より仲間同士での“コミュニケーション能力”を高めるグループワークを行いましょう。
“内定者フォロー”の観点から考えると、内定者同士で交流を図ることはとても重要ですが、入社を決断するに至るまでにはもう一押し必要です。
その必要な要素は、内定者自身が働く上での長所・短所を認識してもらうことです。
グループワークにはコミュニケーション促進の他にも、”各個人のコミュケーション能力を見抜くきっかけ”にもなります。
「グループ毎に課題を一つ設け、各個人が課題に向き合いながら自分の役割を考え、行動し、グループとしての成果を上げる。」
この過程の中で、
・自分はグループをまとめる『リーダー』の役割が向いている
・相手の話をしっかりと聞き『まとめる』役割が向いている
・グループの雰囲気を明るくできる
・中立の立場でぶれずに意見が言える
・タイムキープや議事録など全体を掌握出来る
など、自分の適所・長所を見つけることに繋がります。
また、様々な役割を担うことで“責任感”や“仕事と向き合う意思”を醸成することが出来ます。
更に、このグループワークでは良い点だけではなく課題も見つかることでしょう。
『自分は彼のように積極的に出来ない…』
『私は彼女のようにハキハキと話すことが苦手だ…』
自分の課題を見つけることは、成長する上でとても重要な気付きです。
しかし、内定辞退を念頭に置いている内定者は、『ここではやっていけないかもしれない』という考えに行き着いてもおかしくはありません。
その際は、社員から『あなたにはこの役割がある』と気づかせ、フォローすることも重要なのです。
自分がこの会社にとって必要な存在であると感じてもらうことは、内定者辞退を引き留める重要なポイントではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
内定者辞退防止のため、既に上記の施策を行っている企業様も、今一度“内定者をフォローする”というポイントを押さえ、施策を行ってみてはいかがでしょうか。
イベモンでは、上記でご紹介した取り組みはもちろんのこと、様々な社内イベントの幹事代行を多数行っております。
イベント内容や施策でお困り事がございましたら、一度無料相談をご検討ください。