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コロナ禍における労働組合の有効なオンラインイベントとは?

世界的に収束の見通しがたたない新型コロナウィルスの猛威は、人々の生活様式や経済にも大きな影響を与え続けています。
企業や団体においてもコロナ禍でテレワークが進む中、行事やイベントなどコロナ禍での新しい取り組みの必要性に迫られています。

労働組合でも、組合員との対面でのコミュニケーションが困難になり組合活動への影響の大きさが囁かれ、コロナ禍での組合活動の見直しの必要性が迫られているのではないでしょうか。

 

コロナ禍における労働組合の役割

コロナ禍において工場・店舗や事業所の縮小・閉鎖、テレワーク・在宅勤務・時差出勤の増加や一時休業などの労働環境の変化が進む中、組合員が抱える懸念や不安に対して労働組合は会社との協議のみならず、新しい働き方に向けての取り組みを含めたさまざまな対応が迫られています。

労働組合役員向けのセミナーなどもオンライン対応で開催され、労働組合の役員にとって知識の習得や具体的な取り組みなど学ぶ環境は整っているといえます。
一方で、職場への訪問が制約され組合員の声を直接聞いたり、労働環境の確認などは対面でのコミュニケーションが困難になり、大会や会議などはオンライン形式での開催が主流となったことによる影響も少なくないでしょう。
従来は集まることが主流の組合活動から非対面(オンライン)での対応に切り替わることによって、これまで以上に組合員の参画意識の低下が懸念され組合活動の見直しの必要性に迫られています。
コロナ禍の対応として、マスクや消毒用品などの感染症対策備品の配布や購入補助金の制定、感染症予防対策の情報発信・意見集約など多くの労働組合が組合員に向けての取り組みを行っていることでしょう。
また、労働環境の変化による組合員へのメンタルヘルスやセルフケアに関する対応・情報発信などの必要性が増し、コロナ禍に即した研修やセミナーなどの開催も重要な取り組みといえます。
さらに、地域や社会に対して金銭や物品の寄付やボランティアなどの社会貢献活動、医療従事者支援や政策提言など労働組合ならではの活動にも期待したいものです。

コロナ禍だからこそ労働組合はオンラインイベントを!

大会や会議などはオンライン形式での開催を取り入れ、さらに組合員向けイベントのオンライン形式での開催を検討している労働組合も多いのではないでしょうか。定期大会や執行委員会などはもちろん、イベントの開催は組合員の組合への関心向上(組合離れの防止)や組合への理解を深めるためにはとても大切な活動です。
一方で、さまざまな行事やイベントが組合役員の負担になり、後継役員問題の課題につながっている状況にもあり負担軽減策の構築も急がれるところで、コロナ禍の現状では「集まり」に関しての制約が多く、対面(Face to Face)でのコミュニケーションが困難になりなおさらです。

労働組合のイベントといえば、組合活動への理解を深めるためのセミナーなどの勉強会や組合員同士のコミュニケーション強化のためのレクリエーションなど多岐にわたります。
集まることが困難なコロナ禍では、多くのイベントがオンラインで開催されています。在宅勤務中のメンタルケアのための相談会や運動不足解消のためのフィットネス講座、業務に関連するスキルアップセミナーや家族も参加できるファミリー向けイベントなど、労働組合にとってのさまざまなイベントがオンラインで開催可能です。
また、定期大会をオンラインで開催する場合の懇親会もオンラインで実施し、チーム対抗の謎解きゲームなどを交えて大いに盛り上がることも可能ですし、事業所が広域の場合は主要会場と拠点や自宅などをつないだ『ハイブリッド型』のオンライン開催で、「集まり」を最小限にしながらも満足度の高いイベントが開催できます。

コロナ禍だからこそできるオンラインイベントで、参加意欲を高められる組合イベントの運営を工夫したいものです 。

組合向けオンラインイベントは企画次第で大いに盛り上がる!

 

 

ポストコロナ禍を見据えた労働組合の今後の取り組み

コロナ禍では労働組合としてのテレワークへの対応と、制度の整備や条件緩和などの「新しい働き方に向けての取り組み」が重要となりますが、対面による組合活動の意義や会議などでのオフラインとオンラインの使い分けなど基本的な取り組みの変化に迫られるでしょう。
コロナ禍での対応に加えて、コロナ禍が落ち着いた後の新しい生活様式を見据え組合員の参画意識を向上させる、組合活動として有効なオンラインイベントを活用してほしいものです。