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今後も続く?コロナ禍での社内イベントで大切なこととは?

新型コロナウィルスの猛威が続き、世界的に収束の見込みがたたない状況が続いています。 コロナ禍で、音楽・趣味関連やスポーツ等あらゆる分野のイベントが延期・中止となり、開催の場合でも入場者数制限や無観客での開催となっています。

企業や団体においても、コロナ禍でリモートワークが進む中スタッフが一堂に会するイベントの実施が困難になり、コロナ禍での新しい取り組みの必要性に迫られています。 それでも経営者と従業員の確固たる信頼関係を築き、会社への帰属意識を高め社内交流を深め、組織活性に効果的な社内イベントの開催は不可欠ですし、むしろコロナ禍だからこそ 開催可能な社内イベントを企画するべきだといえます。

 

コロナ禍での社内イベントは目的を明確にして企画する

コロナ禍 社内イベント やり方

コロナ禍以前から多くの企業が社内イベントに関しての課題や悩み等を抱えているでしょう。 社内イベントは「つまらない」「無駄に感じる」「参加したくない」などという印象をもっている参加者(従業員)の存在もあり、企画者(幹事)は準備や開催に関して負担を感じているかもしれません。ましてやコロナ禍においては普段の業務を抱えて企画を担う場合はなおさらです。 研修やセミナーなどの社内イベントの場合は勉強会の要素が大きいので楽しさは優先しないでしょうが、懇親や親睦を目的とする社内イベントでは「楽しさ」は重要ですし、「参加したい」と思ってもらえるイベントになるように企画しなければなりません。

コロナ禍の前までは懇親や会社への帰属意識強化を目的とする社内イベントは、社員総会・忘年会といったパーティ形式のものや社員旅行や日帰りツアーなどが主流でしたが、忘年会や社員旅行は不人気になっているという傾向は続いていました。やはり「参加したくない」という思いの中には「楽しさ」の不足があるのではないでしょうか。 コロナ禍の状況においては、リモートワークの割合も多くなり従業員の不安解消や社内コミュニケーションの強化をはかるためにも「楽しさ」を追求した社内イベントの開催が重要となるでしょう。 さらに、企画者(幹事)こそ義務感で行うのではなく「楽しさ」を感じながら携わることが大切です。

 

コロナ禍における社内イベントのあり方

コロナ イベント あり方

コロナ禍では、オンラインでの会議・飲み会・女子会やさまざまなイベントが開催されています。リモートワークが進む中、オンラインセミナーや懇親会など社内イベントでもオンラインでの開催が主流となりつつあります。 場所・時間や人数の制限が少なく、多くの人数の参加が可能で会場費や移動費用等の経費が削減でき、参加者同士の交流方法が多岐にわたるなど、オンライン社内イベントならではのメリットがあります。 参加者の反応が見えづらく一体感に欠ける、機材や通信環境といった運営が複雑などのデメリットも挙げられますが、オンラインツールの便利な機能を利用すれば解決できる課題もありますし、専門のサービスを利用することも可能です。

またコロナ禍だからこそオンライン社内イベントは、運営スタッフのチームワーク醸成による社内コミュニケーションの強化といった、デメリットをメリットに変える工夫につながります。 ある企業ではコロナ禍に、社員家族向けのオンライン社内イベントで『社内見学会』を開催し、本社内の各施設を専用のブラウザからログインすると実際にその場にいるかのように見渡すことができ、各場所の説明などが流れるようにした画像や動画で紹介し、開催後のアンケート調査では高評価を得ました。 オンライン社内イベントでの懇親会では、「楽しさ」を演出する手段としてゲームを開催することが効果的です。最近では『謎解きゲーム』や『人狼ゲーム』などが人気で、オンライン上でメンバー分けしチーム対抗で開催すると盛り上がり、コミュニケーション促進に役立ちます。 また、懇親会での料理や飲み物の提供という課題があります。コロナ禍ならではの宅配サービスの利用や、会社で経費を負担して各自購入することなどが一般的ですが、オリジナルのグラスを作成して参加者(全従業員)に配布しそれを懇親会で使用してもらい一体感をはかった例もあります。

一方で、通信環境が整わないなどオンライン社内イベントへの参加が困難な従業員向けに、社内の会議室や別会場に集まって感染症対策を万全に行ったうえで参加してもらう「ハイブリッド型」の開催の企画を検討することもコロナ禍では必要でしょう。

ポストコロナ禍を見据えて

コロナ 今後 イベント

今まで経験したことのないコロナ禍は、従来の対面式の社内イベントと同様の開催に固執することなく、オンラインでしかできないことを模索する機会なのかもしれません。 コロナ禍が落ち着いた後もオンラインイベントは継続されるでしょう。

今年の節分は1897(明治30)年以来124年ぶりに2月2日とのこと。これは地球の公転の時間の関係で、うるう年では解消できない時間のずれの調整により起こり2025年以降も当分うるう年の翌年は2月2日になるそうです。 近年は恵方巻で盛り上がる節分も社内イベントで何か行事をという話はあまり聞きませんが、コロナ禍の特別な年の特別な日の節分にオンライン社内イベントで豆まきを開催するなど企画してみてはいかがでしょうか。