コロナウィルスの影響がまだまだ続く昨今、様々なイベントがオンライン化の一途をたどりオンライン表彰式についても検討されている方も増えてまいりました。
こういった状況の中でオンライン表彰式は従来のオフラインの表彰式と同じ内容で行っていいのか?変化をつけるとしたらどのような変化をつけるべきか?と頭を悩ませているご担当者の方もいらっしゃるのではないかと存じます。 そこで、今回はオンライン表彰式のプログラム例についてご紹介させていただきます。
1.進行プログラムについて
表彰式を進めていくにあたり、進行のプログラムについて大枠はオフラインと同様です。
多くの表彰式は
①開会の言葉
②来賓・審査員紹介
③受賞項目・審査方法の説明
④受賞者の発表
⑤表彰
⑥受賞者のあいさつ
⑦社長のあいさつ
⑧祝辞
⑨懇親会
⑩閉会の言葉
といったプログラムで進んでいくのではないでしょうか? このプログラムをベースにしてオンラインの特性を生かし、プログラムを工夫していきます。 次項からは実際に取り入れることでオンライン表彰式をより効果的にするプログラム例を簡単にご紹介させていただきます。
2.表彰式のオープニングムービー/エンディングムービーを流す
表彰式に限らずイベントにおいて最初と最後が一番肝心です。 最初は参加者の注意と関心を集め、最後に印象を残すことで表彰式の満足度向上ならびに次回の表彰式に向けて日々の業務モチベーションアップにもつながります。
特にオンラインは機器の性能に依存し、これは言い換えると機器が及ぼす影響力は大きいということです。 BGMや映像などのエフェクトが繰り出すインパクトはオンラインの方が大きいので大いに活用することは表彰式の要になります。
目的に合わせた映像を作成し、各プログラムごとに散りばめるのがおすすめです。
参考までにオープニングとエンディングの目的は次の通りになります。
オープニング:
・イベントのコンセプトを参加者に伝達し企画者と参加者の目的をすり合わせ一体感を作る
・関心を集め参加のモチベーション
・期待値を上げる 【効果的なおすすめ映像】
・コンセプト紹介、表彰式のコンテンツ紹介、会社のこれまでの軌跡を再現したオリジナルドラマ、アニメーションなど思いを伝える系の映像
・社風にもよるがイベントの熱量を上げるという意味でアグレッシブなもの
エンディング:
・イベントの印象を残し、参加者が後ほど振り返るきっかけにする
・次回に向けてモチベーションを高める 【効果的な映像】
・表彰式のダイジェスト、受賞者紹介(名前・受賞項目・写真)、企業の歴史をたどるもの(文字・過去の映像)、代表メッセージなど心に刻み込む、感動する映像
・表彰式の空間を日常に落とし込みつなげていく意味合いでクールダウンしていくもの
3.ランキング形式で表彰者の実績を紹介ともに受賞者を発表する
参加者全員が見ている画面に表彰者の実績を投影しながらランキング形式で発表するプログラムにすると受賞者以外の参加者も誰が受賞するのかワクワクしながら見守ることができるので表彰の高揚感が高まります。
例えば、
年間:年間MVP発表
月間売り上げ〇〇円 ◎月
月間売上金額全社1位 20××年、△△賞受賞 □□年度入社
など受賞者を連想できるキーワードを順番に表示していくことで受賞者や受賞者をご存じの方は受賞の実感が高まり、ご存じない方にとっては受賞者を知る機会にもなります。 さらに、受賞者のキャッチフレーズなど受賞者を一言で表すものを作成し先に映し出すことで表彰のインパクトが増すだけでなく受賞者へコミュニケーションもとりやすくなります。 オンラインの機能にはチャットがあり、オフラインより気軽に参加者同士でコミュニケーションがとりやすいところがメリットなので『受賞者から新入社員に向けて』など話しかけやすくなるような事柄を企画者側から受賞者に振るとより効果的になります。
4.受賞関係者からのメッセージ紹介
入社当時から一緒に働いた同期社員、OJTを担当した先輩、直属の上司など受賞者の関係者からのメッセージを集め代読、もしくは映像として投影すると受賞者は受賞の喜びをかみしめることができ、受賞を見守る人の心を掴み、「自分も受賞したい!」というモチベーションの向上にも関係していきます。
また、社外の人にも協力を仰ぐのもおすすめです。 転職した仲の良かった元社員、ご家族、幼馴染など受賞者が日々頑張るモチベーションになっている人からのメッセージは参加者の心を掴めるかもしれません。 オンラインの特性を生かして、その時間だけzoomなどの配信媒体で繋いでリアルタイムでメッセージを伝えてもらうのもおすすめです。
今回は、オンライン表彰式のおすすめのプログラムについて何点か例をご紹介させていただきました。 日々、技術が進化していく中でオンラインの可能性は無限大に広がってきています。
オフラインとオンライン、大変なことや便利なことはそれぞれありどちらがいいとは一概には言えませんが、オンラインの技術の進化は新たな可能性を私たちにもたらしてくれるように感じます。
機械にできることは人間の思考力に比例しています。 様々なことを議論し考え新たなことを創り出し企画している人もいるのでぜひオンライン表彰式を検討されている担当者の方は色んな企業の記事もご覧になって参考にしてみてください。