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テレワークの発展形・ハイブリッドワークの効果とは!?

今年に入り、働き方改革や新型コロナウイルス対策として「テレワーク」を導入した企業が増えておりますが、テレワークの発展形である「ハイブリッドワーク」はご存知でしょうか? テレワークが在宅勤務であるのに対し、ハイブリッドワークは在宅勤務と出社を組み合わせた働き方のことを指します。 テレワークと比較してハイブリッドワークはどのようなメリットがあるのでしょうか?

今回のコラムでは、テレワークのメリットとデメリット、そしてハイブリッドワークの効果についてご紹介したいと思います。

テレワークのメリットとデメリット

会社から離れた場所で働く「テレワーク」や「リモートワーク」と呼ばれる働き方ですが、テレワークの導入によって企業と個人の双方にメリットがある働き方と考えられております。

※テレワークに関する意識・実態調査の結果【パーソルプロセス&テクノロジー株式会社調べ】を参考

企業におけるテレワークのメリット

・移動時間と交通費の削減 → 生産性の向上

・遠隔地での勤務が可能 → 優秀な人材の登用

・在宅での勤務が可能 → 子育て世代の離職回避

個人におけるテレワークのメリット

・移動時間の削減 → 疲労軽減と時間の有効活用

・遠隔地での勤務が可能 → 居住環境と仕事の両立

・在宅での勤務が可能 → 子育てや介護と仕事の両立

企業と個人のメリットとしてそれぞれ3点を挙げましたが、どれも今後の日本経済を支えるためのキーポイントと成り得るものです。 では、テレワークのデメリットは何があるのでしょうか?

企業におけるテレワークのデメリット

・会社に対する愛着や信頼が薄れる

・社内のコミュニケーションが不足する

個人におけるテレワークのデメリット

・社内の同僚や後輩、上司とのコミュニケーション不足

個人におけるテレワークのメリットとデメリットの双方が感じられた意見

・集中して作業ができるようになった ⇔ 他人の目が無いため集中力を保てない

・自分の裁量で仕事を進められるようになった ⇔ 家事や育児など仕事以外のことに追われてしまう

企業(管理職)と個人のテレワークによる生産性の感じ方の相違点

・個人が生産性が上がったと感じているのに対し、管理職は生産性が下がったと感じている

このように、個人としてテレワークが効果的と感じられているものの、パフォーマンスが下がったと捉えている企業があることも事実と言えます。

テレワークの課題を補完するハイブリッドワーク

こちらのテレワークに関する調査では、ハイブリッドワークに関する結果も報告されております。 テレワークと比較して、どのような点がハイブリッドワークのメリットと言えるでしょうか?

ハイブリッドワークのメリット ・効率的に仕事ができていると感じる人の割合:76.9%

「ほぼ在宅勤務」や「ほぼ出社」の人と比較して高い結果

・会社に対して愛着や信頼を感じる人の割合:72.3%

「ほぼ出社」の人と比較して10%以上高い結果

・社内の同僚や後輩、上司と円滑なコミュニケーションが取れていると感じる人の割合:69.2%

「ほぼ出社」「ほぼ在宅勤務」の人と比較して高い結果

この調査結果から読み取れることとして、企業が課題として挙げることが多い、「効率的」「会社への愛着や信頼」「コミュニケーション」の3点を満たす新しい働き方が、ハイブリッドワークと言えるのではないでしょうか。

ハイブリッドワークの個人にとってのメリットとして、「仕事とプライベートの両立」「移動時間の削減」「感染症対策」といった勤務先に期待することが挙げられ、企業(管理職)側としては、「生産性の向上」「コミュニケーション機会の確保」「働き方改革への対応」といった会社が雇用者に求めるものと雇用者への配慮の両方がメリットとして挙げられます。

個人と企業が求める両方が達成できる働き方として、まさに「ハイブリッド」な働き方となっていくと思われます。

導入しやすいハイブリッドワーク

業種によってはリモートワークの導入が難しい場合や、出社ありきの社内風土という企業もあるかと思います。

出社しなくてもできる作業、例えば、報告書作成や社内会議などを行う日を決めて、週1日や月に数回の在宅勤務を取り入れるという方法もあるかと思います。 フルリモートワークと比べてハイブリッドワークは大幅な変更が必要なく導入しやすいと思われますので、ぜひご検討されてみてはいかがでしょうか?