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オンライン研修のすすめ!効果的なやり方・進め方

『スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋』という言葉がありますが、秋は過ごしやすい気候と夜が長いことから集中しやすく自分磨きに適した時期と言われています。 実際に、転職市場では秋入社を目指し活動する人が多く自分を高めステップアップする人が多いと言われています。

このような背景から、秋はあらゆる業界や企業において研修の需要が高まっており、研修を企画している企業は増加しています。

そこで、今回は研修のやり方について、特にオンライン研修に焦点を当てて効果的なやり方をご紹介させていただければと思います。

1.オンライン研修の種類について

オンライン研修は大きく分けて2つの種類があります。 『オンデマンド配信形式』と『リアルタイム配信形式』の2種類です。 効果をそれぞれ紹介するとオンデマンド配信形式は事前に録画したものを配信するので場所・時間を問わずいつでも見ることができるいうことです。 リアルタイム配信形式はリアルタイムに様々な参加者の方と議論することが可能です。 こういった効果の違いからそれぞれ適した研修内容と注意するポイントも異なります。 次項から2つの違いに合わせてより効果的なオンライン研修のやり方についてご紹介します。

2.オンデマンド配信形式

2-1.オンデマンド配信形式が効果的な研修内容

先ほど述べた通り、オンデマンド配信形式の特性は録画したものを場所・時間を問わずいつでも見ることができることです。 そのため、移動しながら・運動しながら・料理しながらと他のことと併用しながら研修を受けられることがメリットです。 こういった特長から料理の作り方、エクササイズのレッスンなど配信者から技術のレクチャーを受けるもの、とりわけ視聴者側で解釈の相違があまり起きないものがおすすめです。

2-2.オンデマンド配信形式をより効果的にするには?

①反復して視聴できるよう設定する

先ほど述べた特性を生かすために『視聴者が自分のタイミングで見れる』というところに注力する必要があります。 そのため、転用防止の対策を行った上で繰り返し見られるように設定することが効果的な方法と言えます。

②1つの映像の時間を1時間以内にする。

オンデマンド配信形式は講師と話すことのない一方向的なものなので集中力を保ちづらく、あまりにも長すぎると途中で見るのをやめてしまう方も多いようです。 そのため、配信動画は短い方が好まれる傾向にあり、長くても30分~1時間ほどにまとめることをおすすめします。

この時間はおおよそ人間の集中力が最大限に発揮できる時間に起因します。 また、オンデマンド配信形式は視聴者側の機器の性能にほぼほぼ依存するのであまりにも長いものはサーバーダウンや画質低下、容量オーバーなどクオリティの担保は難しくなります。 こういった意味でも映像を1時間以内に要約すること、長くなる場合は複数に分けて配信できるよう内容を区分することが効果的です

特に、オンデマンド配信形式はレクチャー形式の内容のものなので視聴者の欲しい内容がチャプター別に分かれているとより視聴者のニーズに合わせやすくなります。 「あまり多くのチャプターに分かれていると動画を見る前にチャプターで心が折れる人もいるかもしれない。」と心配に感じられるようでしたら1つの動画にまとめて、1度中断しても続きを再生ができる機能を動画につけることがおすすめです。

時間をおいて続きを見れることだけでなく視聴途中にサーバーが落ちてしまうなどのアクシデントにも対応できますのでこういった対策をすると視聴者のニーズには合わせやすくなると思います。

 

③視聴者の意見を受け付ける窓口を設ける

オンデマンド配信は配信元から視聴者への一方向的なものになってしまうので視聴者と配信者の間に認識のずれが生じるとそのずれが解消されづらいです。 そのため、視聴者の声を受け付ける窓口を設けることで視聴者とコミュニケーションを図ることが効果的です。

また、同じような質問をいただいている可能性があるので視聴者の意見はできるだけ他の参加者も閲覧可能な形で回答すると逐一共有する必要がないので視聴者も配信者も回答の手間が省けるので意見を受け付ける窓口を設け、回答ページを作成して視聴者に共有すると効果的です。

3.リアルタイム配信形式

3-1.リアルタイム配信形式が効果的な研修内容

リアルタイム配信形式は撮影と配信を同時に行い、参加者と配信者だけでなく参加者同士もタイムリーにコミュニケーションが取れます。

そのため、参加者の声が研修に反映されやすく、その声を踏まえたうえで配信者・参加者も意図を発信しやすいということがメリットと言えます。 こういった特長からワーク形式のような研修の中でも議論をして理解を高めていく、思考を磨いていくものがおすすめです。

3-2.リアルタイム配信形式をより効果的にするには?

①ルールを明確にし参加者に提示する

リアルタイム配信形式は配信者と参加者、参加者同士で多方向からコミュニケーションがとりやすいのは特徴ですが、それは1人の参加者の影響が研修全体に関係してくるということも意味します。

そのため、参加者に守ってもらうルールを取り決め、配信者側から提示する必要があります。 例えば、ノイズが聞こえると他の参加者に迷惑がかかるので指示がない限りは基本ミュートにする。など。

守るべきルールは行いたい研修の趣旨によっても異なってくるので目的から検討していただければと思います。 また、同時に使用する媒体についても始めに説明すると参加者は安心して研修に取り組めるので使用方法も研修の始めに伝えると親切でより効果的です。

②ブレイクルームを活用する

利用する媒体によって性能に差異はありますが、ブレイクルームというメイン画面とは別の何人かで小部屋を作り話せる機能があります。 これを利用することで参加者同士で意見交換ができ、参加者同士でも学び合うことが可能となります。

できるのであれば、事前に参加者の参加目的など情報を把握してブレイクルームを決めておくことや前後半でブレイクルームの配置を変えるのも効果的です。 特にブレイクルームの中身を変えるのはオンラインならではのものなので活用することをおすすめします。

③研修の様子を録画し後ほど配信する

こちらも使用機器によって性能に差異はありますが、研修の様子を録画できるものもありその機能を活用することはおすすめです。 録画したものを見ることで後ほど参加者も見ることが可能となり、配信者も見返し改善を図ることもできます。

オンデマンド配信のメリットも同時に活用することができるのでリアルタイム配信をより効果的にするために有効だと言えます。

今回はオンライン研修を効果的にするためのやり方・注意点をご紹介させていただきました。

オンラインの研修に限ってのことではないですが、オンラインで何かを発信する際は事前の準備がとても重要です。 トラブルを想定することや機材の確認はもちろん画面を見続けると疲れやすいということもあり、オンラインは集中力が持続しづらいのでプログラムをコンパクトにかつ区切りを待たせ休憩時間を設けることも大切です。

また、進行を補助する媒体やオペレーターを設けてることは配信者側も参加者も安心して取り組めるのでおすすめです。