5G対応のiPhone12の発売を目前に控え、ネット環境に対しての注目が集まっている昨今、オンラインでのコミュニケーションにもさらに関心が高まってきています。 スマホ、タブレット、パソコンなどネット機器が進化を遂げていく中、ネットのサービスも進化に比例してバリエーションが豊かになってきています。 このような状況の中で社内でのオンラインイベントについて参加者の関心を集め、モチベーションを高めるためにはどのような手段でイベントを企画していけばよいのか、頭を抱えている担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は多様化していくオンラインイベントの配信方法の種類とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介いたします。
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1.配信方法の種類
刻一刻と進化を続けるオンラインサービス。配信方法も日々増え続けていく中でオンラインイベントにおいては「オンデマンド映像配信」、「ライブ映像配信」、「ハイブリットイベント(対面形式+ライブ映像配信)」の3つの方法が活用されています。 次の項からそれぞれの特徴、メリット、デメリットをご紹介させていただきます。
2.オンデマンド映像配信
2-1.オンデマンド映像配信とは?
オンデマンド映像配信とは、Web上で様々な映像コンテンツを配信し、視聴者が観たいときにいつでもそのコンテンツを観ることができる配信方法のことを指します。
スマートフォンからでも気軽にアクセスができるため、場所と時間を選ばず移動時間でも視聴可能です。 そのため、より多くの視聴者にリーチすることが可能となり、便利に利用いただけます。 主な配信方法はYoutube、ニコニコ動画、Ustreamといった動画プラットフォームになります。
2-2.オンデマンド映像配信のメリット
オンデマンド映像配信を活用する際のメリットとしては以下のようなものがあげられます。
・撮影や収録が、会議室や応接室などの小さなスペースで実施可能
・配信する映像は、カメラ画やスライド、テロップ、その他の映像エフェクトをご希望に合わせて自由にレイアウトする事ができるため、重要なポイントを効果的に伝達可能
・いつでもどこでも視聴可能なため、多くの視聴者に長期間リーチすることが可能
・事前に編集し公開するため、リスクが低く工数も少ない
・社内への共有がしやすい etc
2-3.オンデマンド映像配信のデメリット
オンデマンド映像配信のデメリットは以下のようなものがあげられます。
・事前に作成されたもののためリアルタイムで視聴者の声を聞くことができない
・視聴者の視聴タイミングに依存するため、全体での一体感の醸成は難しい
・期待感が作りづらく視聴者の集中力維持が困難であり、期待値を超えにくい
・映像編集技術が必要となる etc
2-4.オンデマンド映像配信におすすめの社内イベントは?
以上のようなメリットとデメリットがオンデマンド映像配信にはあげられます。
オンデマンド映像配信は手軽で事前編集可能というところが大きな特徴であるため、このような特性から講演会、研修・セミナー、方針展開、社内番組など視聴完結する社内イベントを企画する際におすすめな配信方法と言えます。
3.ライブ映像配信
3-1.ライブ映像配信とは?
ライブ映像配信とは、リアルタイムで撮影している映像をウェブ上で配信し、視聴者がサーバーへアクセスすることで実際に行われている様子を視聴できる生配信方法のことを指します。 「zoom飲み会」などもこちらに当てはまり、多くの方が想像される”オンラインイベント”は、おそらくこのライブ映像配信ではないでしょうか?
遠隔地からの参加者やなんらかの事情でイベントに参加できない方にも当日参加が可能となります。 主な配信方法はZOOM、Google Meets、TeamsといったWEB会議システムになります。
3-2.ライブ映像配信のメリット
ライブ映像配信を活用する際のメリットとしては以下のようなものがあげられます。
・リアルタイムで参加者とコミュニケーションがとれ、反応を知ることが可能であり参加者に合わせた配信が可能
・オンデマンド映像配信と同様に撮影や収録はコンパクトなスペースで実施可能(イベント内容や規模感にもよる)
・配信する映像は、カメラ画やスライド、テロップ、その他の映像エフェクトを希望に合わせて自由にレイアウトしやすい
・交通費や会場費などがかからないためオフラインイベントより予算を抑えられる
・遠隔地に勤務する社員も参加しやすく配信時に参加者同士のコミュニケーションの幅が広がる
・(配信媒体によるが)チャット機能なども活用できるため参加者同士が気軽に話しやすい etc
3-3.ライブ映像配信のデメリット
ライブ映像配信のデメリットは以下のようなものがあげられます。
・再編集や撮り直しができないため、事前に入念なリハーサルと編集が必要
・セッション数(チャンネル数)に応じて配信コストが上がる
・参加者の視聴環境、使用機器の性能に左右されやすい etc
3-4.ライブ映像配信におすすめの社内イベントは?
以上のようなメリットとデメリットがライブ映像配信にはあげられます。 ライブ映像配信ではオンデマンドと同様に手軽さとコミュニケーションの双方向性というところが大きな特徴であるため、このような特性から懇親会、忘新年会、座談会などカジュアルな社内イベントを企画する際におすすめな配信方法と言えます。
4.ハイブリットイベント(対面形式+ライブ映像配信)
4-1.ハイブリットイベントとは?
ハイブリッドイベントとは、実際のイベント会場に加えオンラインで展開するライブ配信を併用するイベントです。
オンラインで場所や会場、時間などに縛られない幅広い層へリーチできるほか対面形式では参加者が直接コミュニケーションがとれ、主催者と参加者の間にも接点がとりやすいものとなっております。 最近では、結婚披露宴の現場でも取り入れられておりマイクロウェディングという近親者と少人数の友人を招待し、Instagramのライブ配信で披露宴を行う方も増えてきています。 主な配信方法はライブ映像配信と同様のWEB会議システム+配信機材を用いて行います。
4-2ハイブリットイベントのメリット
ハイブリットイベントを活用する際のメリットとしては以下のようなものがあげられます。
・対面形式とオンラインの同等効果を併用して期待できる
・リアルな臨場感とリアルではできない演出の両方を行え多彩な演出が可能
・進行や運営がスムーズに行いやすい
・リアルな反応が見えやすくオンライン参加者にもその様子が伝えやすい
4-3.ハイブリットイベントのデメリット
ライブ映像配信のデメリットは以下のようなものがあげられます。
・オフラインに必要な費用(会場費、交通費など)とオンラインに必要な費用(配信機材費・技術費)がかかる
・配信知識、技術が必要 ・配信技術スタッフが介入しない場合、配信トラブルリスクが非常に上がり、場合によってはその影響がリアルな現場にも支障を来たす危険性がある
4-4.ハイブリットイベントにおすすめの社内イベント
以上のようなメリットとデメリットがあげられます。 ハイブリットイベントではオフラインとオンラインの要素の両方を持ち併せているというところが大きな特徴であるため、このような特性から入社式、社員総会、表彰式、内定式など社内の式典イベントを企画する際におすすめなイベントになります。
今回はオンラインイベントの配信方法の種類とそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介させていただきました。 一言にオンラインイベントといってもその種類は様々なもので今後も多様性は豊かになっていくことが予想されます。 このようなオンライン配信の多様性は使用用途に大きく起因していきます。
ぜひ、社内イベントを企画していくにあたり、企画内容の目的について考えていただき、そちらに合わせてオンラインイベントの種類を選んでいただければと思います。