現在、政府が主導する働き方改革の影響により、個人の働き方が多様化してきました。
加えて昨今の感染症の影響もあり、リモートワークを推奨せざるを得ない状況が続き、会社と従業員の関係がより希薄になっています。
このような背景より、従業員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」、いわゆる「エンゲージメント」を高めるために社内イベントを活用する企業が増えてきています。
しかしながら、
「イベント企画に精通していない」
「仕事の合間を縫って幹事業務を行なっているため参加者の満足度を高められていない」
などといったことが原因で、予算に見合った効果が発揮できていない企業が多く見受けられます。
それではどのような社内イベントを行えば、参加者の満足度が上がり、目的であるエンゲージメントの向上が達成されるのでしょうか。
その鍵は社内イベントの「企画」にあります。
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エンゲージメントを高める目的
エンゲージメントを高める目的として多く挙げられるのが、次の2点です。
①コミュニケーションの活性化
社員同士のコミュニケーションの量と質を向上させることで社員間の相互理解が深まり、働きやすい環境が醸成されます。
②理念やビジョンの浸透
企業の理念や今後のビジョンを社員が深く理解することで、従業員が自身の仕事の必要性を実感するとともに、目標達成や自己実現に向けてのモチベーションを高めることができます。
では、どのような企画を行えば「コミュニケーションの活性化」、「理念やビジョンの浸透」を社内イベントを通して実現できるのでしょうか。
社内イベントの企画に大切な2つのポイント
①企業課題とリンクした企画を練ること
前述したエンゲージメントを高めるための方法である、「コミュニケーションの活性化」や「理念やビジョンの浸透」の現状の達成度合いは、企業によって異なります。
まず社内イベントを企画する際には、各項目において、『自社における課題はどこにあるのか?』を考える必要があります。 一言でコミュニケーションの活性化と言っても、経営層と一般の従業員のタテのコミュニケーションを活性化したいのか、部署間を超えたヨコのコミュニケーションを活性化したいのかでは企画すべきイベントが大きく変わります。
②社員の参加意欲をかきたてる企画を練ること
いかに企業課題とリンクした企画を練ったとしても、参加者が意欲をもって楽しんで参加できなければ浸透度は低くなってしまいます。
実際に産労総合研究所によると97%の企業が社内イベントを実施しているのに対し、参加者の56%は社内イベントに参加したくないと回答しています。 社員の参加意欲を高めるためには、流行りのコンテンツを取り入れることや、社員の興味関心に沿った企画を練り、マンネリ化を防ぐことが大切になります。
社内イベントの在り方は大きく変化してきています。
以前は参加者から金銭を徴収し行われていたことが多かった社内イベントですが、今や企業が予算として費用を負担して企業課題の解決をするための大切なツールとなっています。
しかし社内イベントを実施することがゴールではありません。
今後社内イベントを行う際には、参加者に満足してもらい予算に見合った効果を発揮するために、企業課題とリンクさせ社員の参加意欲をかきたてることを考えた企画を行うことを心掛けましょう。